幼稚園や保育園での『餅つき大会』に向けて、導入方法や準備などでお困りではありませんか?
餅つき大会は、園児たちにとって貴重な体験ができる行事です。楽しい行事を通して、餅つきをする意味や由来などを学べるといいですね。園行事の中でも大きな行事のひとつで、園児たちはもちろんのこと、先生方や保護者の方にとっても楽しい餅つきですが準備など負担が大きい行事でもあります。
こちらでは、幼稚園・保育園で餅つきをする目的と、餅つき大会までの準備などについて解説いたします。そして餅つき大会を手軽に行う方法をご紹介いたします。
目次
日本では古くから稲を作り、お米を食べる習慣がありました。稲は神聖なもので、稲から収穫するお米は、生命力を高めるものとして大切にされてきました。諸説ありますが、お餅はお米よりも生命力がより強いものとして、結婚式などのお祝い事やお正月の準備のために餅つきをするようになったと言われています。そして鏡餅を神様にお供えして、感謝しながら頂くことで、新しい力や命を授かるものと考えられていました。
餅つきを幼稚園・保育園で行うことは次のような目的が考えられます。
餅つきの由来を学んだり、実際に餅つきをすることで日本の伝統行事を体験し、魅力的に感じることができるでしょう。つきたてのお餅の柔らかさや熱さ、杵や臼の感触、お餅をつく時の「ぺったん」という音など、普段では接することが少ないものに触れることにより、五感が養われます。
またお餅をつく時の「よいしょ~よいしょ~」や「ぺったんぺったん」などと掛け声を合わせることで一体感を感じることができます。そしてお友達と一緒に作業することにより協調性が育まれます。協力する喜びを感じ、お友達と相談したり、お話をするきっかけとなるかもしれません。 また冬は室内で遊ぶことが多くなりがちになります。屋外でしっかり体を動かして遊ぶことができるので、外遊びのきっかけ作りにもなるでしょう。
1.餅つき大会の目的や流れを関係者全体で確認して、役割分担を決める
2.保護者の方へのお知らせをする
3.餅つき道具や材料の手配をする
4.園児に餅つきの由来や意味、注意することなどをお話する
【餅つき大会前日】
5.道具や材料、当日の役割分担などの最終確認をする
6.もち米を水に一晩浸ける
7.木製の臼と杵の場合、臼に水を入れて杵を浸しておく
1.保護者の方にお手伝いをお願いしている場合は手順などを関係者全体で最終確認する
2.餅つきの準備 (お湯を沸かす、臼と杵の準備、もち米を蒸すなど)
3.園児に注意することを最終確認して、手洗いと身支度を整える
4.園児たちは並び、順番が来たら、杵を持ち、餅をつく
5.つき終わったら、お餅をちぎって丸め、味をつけ(あんこ、きなこ、磯辺など)、お餅を食べる
初めに餅つき大会の目的、餅つきの由来、餅つき大会までの準備、当日の流れなどを確認し、役割分担を決めます。餅つき大会は園行事の中でも大きな行事のひとつです。保護者の方の協力が必要とされるため、保護者の方へのお知らせは早めにするといいかもしれません。例えば、当日に必要なエプロンや三角巾など持参物の用意をお願いしたり、保護者の方へ餅つき当日のお手伝いを依頼する場合はボランティアを募るなどの準備が必要です。
そして、園児たちには餅つきの由来や意味などをお話したり、餅つきの歌などを歌うと餅つき大会への期待も膨らみます。加えてケガの無いように注意すること、気を付けることなどをよく話しておきましょう。
餅つき大会当日は、お手伝いをお願いしている保護者の方も含め関係者全体で餅つきの手順、スケジュールを確認します。園児たちにも注意すること、気を付けることを再確認して手洗いと身支度を済ませます。
餅つきのやり方がイメージしやすくするために大人が初めに餅つきの仕方をやってみせるといいですね。そして、お餅をつく順番を待っている園児には、餅つきの歌を歌ったり、「よいしょ~よいしょ~」などお餅をついてるお友達を応援しようなどと声をかけ、飽きずに待てるよう工夫するといいでしょう。
子供たちにとって臼や杵、かまどや羽釜など餅つきの道具は、普段見ることのない珍しいものです。臼や杵は重くて扱い方を間違えるとけがにつながります。
杵の持ち手を両手でしっかりと握るように持つことや、振り回さないように話しておくといいでしょう。そしてお餅をついている間は大人がすぐに対処できるように、近くについているようにしましょう。 またお餅をつくには、お湯を沸かしたり、もち米を蒸すなど火を使うため、園児たちを火のそばに近づけないように十分に注意しなければなりません。お湯を沸かす際は空焚きにならないようにし、蒸したもち米を出す時には火傷に十分注意するなど、園児だけでなく、取り扱う大人たちも気を付ける必要があるでしょう。
お餅を食べる時は、のどに詰まらせないように、入れ過ぎないようにし、よく噛んで食べるようにと注意を促します。調理の段階から小さく切って食べやすい大きさにするといいかもしれません。そして園児がうまく飲み込めているか目を離さないようにしましょう
また食品を扱う行事なので、十分な手洗い、うがい、手指消毒や体調不良の人は休むなどの配慮が必要です。そして調理する担当は清潔な身支度、使い捨て手袋などをつけて作業することが望ましいでしょう。
幼稚園・保育園で餅つきをする目的や由来、準備などについて解説してきましたが、餅つきの手順にはどんな工程があるのでしょう。こちらでは餅つきの手順について解説いたします。
1.餅つきに必要な道具や材料を揃えておく
【前日】
2.もち米を水に浸しておく
3.木製の臼と杵の場合、臼に水を入れて杵を浸しておく(水を吸わせることで木が割れにくくなる)
【当日】
4.臼や杵を温めるためのお湯と、もち米を蒸すためのお湯を沸かす
5.臼と杵、手桶水、杵の先を湿らすお湯を準備する
6.もち米を蒸す
7.前日入れた臼の水をひしゃくですくって捨て、臼に熱湯を入れ、杵と一緒に温めておく
8.臼の中のお湯をひしゃくですくって捨て、蒸しあがったもち米を入れる
9.体重をかけて杵でもち米が熱いうちに押し潰していく
10.もち米全体がつぶれてきたらお餅をついていく
11.途中、返しながらついていく(1~2度餅全体を上下返すといい)
12.もち米の粒がなくなってきたらできあがり
13.つきたてのお餅は熱いので、やけどに注意しながら濡らしたボウルなどに取り出す
14.ぬるま湯で手を濡らし、一口大にちぎって、味をつける(あんこ、きなこ、磯辺など)
15.のどに詰まらせないように注意しながら、お餅を食べる
もち米の洗い方は、ボウルにもち米がかぶるくらいの水を入れ、手早くすすぎ洗いをして、すぐに水を捨てます。新しい水を入れ5本指を使い回しながら洗い、白く濁ってきたら水を捨てます。これを2~3回繰り返します。水が透明になることはなく濁った状態で完了です。もち米は柔らかいので、うるち米と違って研ぐというより全体を手で混ぜて洗う感じですね。もち米が十分浸かる量の新しい水を入れ一晩おきます。
餅つき当日にもち米の水気を切り、蒸しあがった時に取り出しやすいように蒸し布を敷いた蒸し器にもち米を広げます。この時蒸気が通りやすいように中央を少し空けてドーナツ状にするのがポイントです。沸騰したお湯にかけ強火で45~60分程蒸します。
餅つきは温まった臼と杵で、熱々に蒸されたもち米を熱いうちにつくという時間との勝負です。そのためもち米を蒸す、臼と杵を温めるタイミングを合わせるといいでしょう。
餅つきの手順を解説いたしましたが、すべてを幼稚園・保育園関係者で行うのはちょっとたいへんそう、難しそうと、思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような時は、「餅つき出張代行業者」を活用すると便利です。こちらでは、餅つき出張代行業者について解説いたします。
餅つきに必要な道具は、お餅をつくための道具の臼と杵、もち米を蒸したり、お湯を沸かすための道具のかまどや羽釜、蒸し篭、寸胴鍋、その他にひしゃくや手桶、ざる、ボウルといった準備するものがたくさんあります。これら餅つきに必要なものをすべて揃えるには、時間や手間がかかります。そして餅つきの工程も多く、慣れていない場合、手間取ってしまうかもしれません。
そこで、餅つき出張代行業者を活用すれば、餅つきの道具や材料の準備、餅つきの運営、後片付けまですべてを安心して任せることができます。
幼稚園・保育園関係者の皆様は、餅つきについて手間をかける必要がありません。関係者の方は、園児の対応に専念することができます。
餅つき出張代行業者は、餅つきのエキスパートなので、餅つきをスムーズに進行することができます。
餅つき道具の準備、もち米を蒸すタイミング、餅つきのタイミングなど餅つき運営をスムーズに進めることができ、餅つき大会を成功させることができます。またのぼりや紅白幕などの装飾品と音楽などで餅つき大会を盛り上げることができます。
餅つき大会は幼稚園・保育園行事の中でも、運動会や発表会などとならび大きな行事のひとつではないでしょうか。そして日本特有な行事の餅つきは、園児たちにとってもとても貴重な経験になります。楽しい餅つきを通して餅つきの意味や由来などを学べるいい機会となるでしょう。餅つきの由来をわかりやすく紙芝居などにして伝えてみてもいいですね。そして珍しい道具に触れ、普段の園生活とは違った雰囲気の中で五感を養うことができ、お友達と協力する喜びを感じ協調性を育むことができる餅つき。
こちらの記事を参考に餅つき大会の準備を進めて、園児たちと一緒に先生方、保護者の方も餅つき大会をぜひ楽しんでください。